本プロジェクトは、東日本大震災における被災地の復興と被災された方々の心の安らぎのために、植物園らしい方法で少しでもお手伝いしたいという気持ちから発案されました。
水に溶けてゴミにならない水溶紙で折鶴を作り、その中に花のタネを入れます。これが「花をとどける夢の折鶴」です。折鶴は、植物園のスタッフや来園者、東京都内の児童生徒、企業の方々が気持ちを込めて準備しました。応援メッセージも添えられています。この「夢の折鶴」を青森県南東部、岩手県、宮城県、福島県で太平洋に面している市町村の小学校・中学校・特別支援学校にお送りします。そして、春には花を咲かせたい花壇や植木鉢等に鶴のまま置いて水を与えるという形でタネまきをし、植物の生長を見守り、花を楽しんでいただきます。
折鶴を送付する際には「夢の折鶴」贈呈式をあわせて開催し、プロジェクト参加と多くの人へ幅広い周知をはかります。この「夢の折鶴」をきっかけに植物への関心を深めていただき、被災地の小中学生と全国の植物園とが交流をもつ機会を設けるなど幅広い活動につなげていきたいと考えております。
「花をとどける夢の折鶴」プロジェクト実行委員会
榎本 浩(都立夢の島熱帯植物園)※委員長
玉木恭介(国営ひたち海浜公園)
邑田 仁(東京大学理学系附属植物園)
小幡 晃(東京都公園協会)
伊深正文(仙台市野草園)
鈴木三男(東北大学植物園)
皆川有美(日本植物園協会事務局)