東日本大震災の津波で東北地方の植生に大きな改変が起こり、その後の復興工事などのため、希少植物の多くの自生地が失われようとしています。津波被災地の植物相に起こっている問題を集約し、今後の環境改変や植生遷移にともなう生物多様性の変化を予測した上で、私たちはなにをすべきか、被災地での植物の保全に関する要望や意見、情報を集約し、今後の保全活動に活かすとともに、津波被災地の植物保全に資するネットワーク作りを目指すため、本会は開催されました。
●日時:2014年2月22日(土)13:00~16:30
●会場:東北大学片平キャンパス生命科学研究科1階講義室
●主催:公益社団法人日本植物園協会
●共催:東北大学学術資源研究公開センター植物園
●後援:国連生物多様性の10年日本委員会、東北大学、東北地方環境事務所
●参加者:一般90名、講師関係者20名
■プログラム■
<開会>
「日本植物園協会の植物多様性保全の取り組み」
遊川知久 (国立科学博物館筑波実験植物園)
<津波被災地の植物に関する現状報告>
「福島県の現状報告と問題点」
黒沢高秀 (福島大学・共生システム理工学類)
「宮城県の現状報告と問題点」
米倉浩司 (東北大学植物園)
「岩手県の現状報告と問題点」
鈴木まほろ (岩手県立博物館)
「砂浜海岸エコトーンの植生多様性とその攪乱・再生」
平吹喜彦 (東北学院大学・南蒲生/砂浜海岸エコトーンモニタリングネットワーク)
<総合ディスカッション>